熊取町 補強下地とクロス用の下地を大工さんが施工しました
熊取町で行ったダイニングキッチンの改修工事の続きをご紹介します。
熊取町在住U様邸ではキッチンと吊戸棚入替えと、クロス貼替えを行います。
キッチンと吊戸棚は壁に固定しますので、
強度のある構造用合板を使って補強下地を施工しました。
その他の壁は、クロスを貼るので構造用合板ではなく、
ベニヤ板を使用して下地を施工します。
壁の下地がどのようにして作られているのかをご覧いただきたいと思います。
熊取町在住U様邸のキッチンの周りには、金属製のキッチンパネルが取り付けられていました。
金属製のキッチンパネルを取り外すと、木材の下地が出てきて、
周りの壁との高さが合っていない状態でした。
壁の高さが合っていないと、見た目が悪くなりますので、
周りの壁と高さが合うように、下地を作っていきます(*^^*)
まずは、壁の下地となる胴縁(どうぶち)を取り付けます。
縦に取り付ける胴縁を「縦胴縁」、横に取り付ける胴縁を「横胴縁」と言います。この時、周りの壁とこれから施工する下地が同じ高さになるように
計算しながら胴縁を取り付けています。
胴縁を取り付けたら、構造用合板を胴縁に固定して補強下地が出来上がります。
キッチンや吊戸棚を取り付ける以外にも、壁付けテレビや、手すり、タオル掛けなどを取り付ける場合も補強下地を入れておくとしっかりと固定できるので、リフォームや新築での打ち合わせをするときには業者へ伝えるようにしましょう★
構造用合板とは、建物の構造上重要な壁や床、屋根などに使われる合板のことです。
構造用合板は木目が荒々しく、キレイではありません(>_<)構造用合板の上からクロスを貼ると美観性も悪く、
クロスも剥がれやすくなるので、クロスの下地にはあまり向いていないです。
補強下地が出来たら、レンジフードを取り付ける用のダクトを設置しました。
※ダクトとはレンジフードのファンが吸い込んだ臭いや煙を外へ排気する為に、天井裏などに通す管のことです。
続いて、クロスを貼るための下地を施工していきます。
既存の壁は化粧合板だったので、化粧合板の上からベニヤ板を張っていきます。
ベニヤ板とは、丸太の表面を薄くかつら剥きにして作られたもので、合板の一種です。クロスはベニヤ板以外にも、プラスターボードやMクロスと言った下地にも施工することができます。
どの部分に何をするのか、わかりやすく線で分けてみました(*^^*)
クロスを貼る部分には木目が無い、ベニヤ板。吊戸棚やキッチンなど重量のある物を設置する場所には構造用合板。キッチンパネルはボンドと接着剤で張り付けるので、ベニヤ板でも構造用合板でも特に問題はありません。
大工さんの下地施工が完了したら、次はクロス職人がクロスを貼っていきます★
まず初めに、ベニヤ板同士の継ぎ目を平らにするためにパテを詰めていきます。
継ぎ目の凸凹をそのままにして、クロスを貼ってしまうと、下地とクロスの間に気泡が入ったりして綺麗にクロスを貼ることができません!なのでパテを使って目地を平らにする必要があり、この工程の事を
「パテ処理」と言います。
パテは下塗り用と上塗り用があり、2回に分けて塗っています。
パテ処理ができたら、しっかりと乾燥させて余分なパテ粉を削り落としてから、
ベニヤ板の部分に糊付けしたクロスを貼っていきます(*^^*)
クロスは基本的には天井から先に貼り、その後壁に貼っていきます。理由としては、天井にクロスを貼るときには脚立などを使って簡易足場を作ります。先に壁を仕上げていると、足場を移動させる時にぶつけて壁クロスを傷つける事があるからです。
クロスを貼るときは、クロスの継ぎ目がパテの部分に来ないように貼っています。
パテの部分はクロスの糊が付きにくく、下地の目地にクロスの継ぎ目が重なってしまうと
すぐにクロスがめくれてしまいます(>_<)
クロスを貼った後は、部屋の角や建具の取合い部分に、コークを充填して完成です。
コークを充填することで、クロスがめくれにくくなり見た目も良くなります。
クロスが完成すると、次はキッチンを設置していきます。
その様子は次回の現場ブログでご紹介しますね★
熊取町在住U様邸についての記事はこちらからご覧ください