父ちゃん・母ちゃん家物語(奇跡の物語)NO.6
それから、本日は、次の目的の一つで、いよいよ現況建物・敷地状況の調査・確認をやっていきます。
父ちゃん・母ちゃん家物語(奇跡の物語)NO.6
それから、本日は、次の目的の一つで、いよいよ現況建物・敷地状況の調査・確認をやっていきます。
先ず、この危険極まりない玄関アプローチ(スロープ)ですが、傾斜がまるで、すべり台みたいに急勾配なんです。
私たち建築屋が日ごろ、造っているスロープは、
「建築基準法施行令における傾斜路勾配の制限」
(階段に代わる傾斜路)
第26条 階段に代わる傾斜路は、次の各号に定めるところによらなければならない。
1.勾配は、8分の1をこえないこと。
2.表面は、粗面とし、又はすべりにくい材料で仕上げること。」を参考にしてるんです。
ハートビル法(高齢者、身体障害者等が円滑に利用できる特定建築物の建築の 促進に関する法律)では、
屋内で1/12以下、屋外では1/15以下を参考にするんです。
実家のスロープは、最低基準勾配より10倍くらい急で、しかも幅が狭い、なんと手摺無し、
私や妹が心配するのは当然なんです。
高齢で療養中の父(81歳)に代わって、母(76歳)は、この危険なスロープを、米俵担いで、滑り降りるんだそうです。
その情景を想像するだけで、顔をしかめたくなります。
妹が以前、「母ちゃんな、あのスロープで、私らに、お米 精米して、送ろうとして、また怪我したんやでぇ~!」
私:「そこまでして、俺ら子供に、お米を送付してくれんでええよ!」と、何度も言いますが、親心なんです。
そもそも、このスロープは、器用だった父が、自分一人で、手づくりしたものなんです。
私は、5歳くらいの時、造り方をじっと見てたんです。
固まってないスロープのコンクリートに、滑り止めのため、直径5㎝くらいの丸太で溝を一つ一つ型とっていたのを
いまでも、不思議と記憶にあるんです。当時はこれでOKだったんです。両親共に若かかったから。
でも、改めて観て、、現在では、大問題です。
「根本的に改善しなければ!」と実感しました。
(平成25年5月2日の出来事その2)