父ちゃん・母ちゃん家物語(奇跡の物語)No.17
屋根裏の梁丸太の加工について!現況!No.17-a 岸和田市 山中真二のブログ
屋根裏の梁丸太の加工について!現況!「ちょんな」という道具であら削りするんです・・・! 岸和田市 山中真二のブログ
つづいて、先日の屋根裏の梁丸太について少し補足します。
現況の梁丸太は、国内産の松の木です。
木目と木目の間が狭く年輪が詰まって、重量もずっしり、強度も強いんです。
現在はほとんど、外国産の松で、木目間も広く強度は、前者より弱いんです。
この松の丸太を大工さんが、原木から梁に加工する様子を観たことありますか?
先ず丸太の皮を剥ぎ、
「ちょんな」(正式名称:ちょうな)という、
古来よりある道具で、あら削りするんです。
その作業がけっこう大変で、
畑作業の「鍬(くわ)」を使うような格好で、
「削る(けずる)」というより木の表面を
「斫る(はつる)」という感じです。
当然丸太の むくってる(反上がってる)側を上に、両側面に水墨(基準墨の水平線)を付け、
以前少しお話しした、「墨壺・墨さし・さし矩」という道具を使って、梁丸太の両端部に「仕口」の加工のための「墨付」をし、「のみ・金づち」などで加工をするというぐあいです。
それとは別に、最近はは集成材(積層材・工場で加工された製品)の梁や柱が多用され、強度は、木材の部材としては、最も強いんです。
と同時に、火災時に部材の表面が炭化し、中までは燃えない(強度が保てる)という特徴があるらしいです。
私も、約29年くらい前、公共工事での大空間のある某会館新築工事にて、
初めて集成材の構造材を観ましたが、その時から高強度というだけでなく、耐火性に優れてるという説明を受けたことがあります。
現在は更に改良されてるんです。