コロニアル屋根の塗装/縁切りではタスペーサーを使用しました! 9/13 岸和田市三田町

岸和田市三田町 S様邸 屋根塗装

苔が生えています!

岸和田市S様邸の塗り替えリフォームで前日、屋根と外壁の高圧洗浄をご紹介しました。

本日は、コロニアル屋根の塗装です。

コロニアルは、セメントを圧縮して形成した軽量で薄型のスレート瓦の事です。

既存の瓦は塗膜が劣化し色褪せや苔の発生の症状が見られました。

屋根水洗い中

塗装前に必ず行うのが塗装面をきれいにする高圧洗浄です。

屋根に苔や汚れ、傷んだ古い塗膜が残っているとその上から塗装した時に密着が悪くなり、塗膜の膨れや剥がれの原因になるので、洗浄時にできるだけきれいに洗い落とします。

釘が抜けてきています!

コロニアル屋根には屋根の面と面が山型に合わさる部分に板金が取り付けられています。これを棟板金といい、棟の取り合いを防水する役割があります。

棟板金は、屋根の高い位置にあるため、常に風をまともに受けています。風や地震時、気温の変化による収縮などの影響で、板金を留めている釘が抜けてくることがあります。S様邸の釘も抜け落ちそうになっていたので、しっかりと打ち直しました。放っておくと板金が飛ばされる可能性もあるので注意しましょう。

板金が浮いてきています!

また、棟板金同士が合わさる部分のことを「かき合い」と言い、その継ぎ目にはコーキングを充填して防水していますが、経年でコーキングが劣化して板金が浮き、留め付けている釘も抜けていました。これでは隙間から雨が浸入して雨漏りに発展する恐れがあります。

コーキングで補修

塗装する前に抜けていた釘を打ち直し、かき合い部分や板金の継ぎ目にコーキングを充填してしっかりと防水しました。

この上から塗装し、釘も塗料で覆うことになるので以前よりも抜けにくくなります。

屋根下塗り中

屋根をきれいに洗浄した後、塗装を行います。

屋根や外壁の塗装では、下塗り中塗り・上塗りの三回塗装します。写真は吹き付けで下塗りしている様子です。下塗りはこの後に重ねて塗装する上塗り塗料をしっかりとくっつけるための塗料で、接着剤のようなものです。下塗りをしなかったり、ムラがあったりすると、せっかく塗った塗料が剥がれてくる恐れがあります。

屋根の縁切り部材

下塗り後、瓦の縁切り作業を行います。

縁切りとはあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、屋根塗装で重要な工程です。

瓦にはもともと隙間があいていますが、塗装することでその隙間に塗料が入り込んで塞いでしまいます。隙間が無くなると雨などの水分の逃げ場が無くなるので屋根内に水を貯め込んでしまいます。

タスペーサー挿入

昔はその塞がった隙間をカッターなどで切り、隙間を開ける作業をしていましたが(この作業を縁切りと言います)、最近ではタスペーサーという縁切りの部材を瓦の隙間に差し込むことがほとんどです。タスペーサーを瓦の隙間に一定間隔で差し込んでから上塗りすると、塗料で塞がることが無く隙間を確保できます。

屋根中塗り

下塗りご、縁切り作業をして中塗りを行っています。

中塗りと上塗りは基本的に同じ塗料を使うことがほとんどで、この工程でお好みの色に着色し、塗膜を形成します。

屋根上塗り

中塗り乾燥後、上塗りしています。

中塗りと上塗りで塗料を塗り重ねると、塗りムラなく美しい屋根に仕上がります。

隙間も刷毛で塗装

コロニアル屋根には棟や谷、水切りなどに板金が用いられています。板金も塗装することで、錆を防止し、長持ちさせることができます。

屋根塗装完了

屋根を塗装完了です。

色褪せて見た目も悪くなっていた屋根が、塗装で美しくなりました。新しい塗膜で屋根を紫外線から守ってくれます。

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