岸和田市I様邸 台風被害に遭った屋根の修復
岸和田市のI様邸の和瓦の屋根修理で、軒先瓦の修復の様子をご紹介します。
I様邸は台風21号で瓦が大量に飛散し、割れなどの被害に遭いました。
岸和田市の台風被害に遭った軒先瓦の修復 8/2
被害箇所が点在しているので修理に必要な足場を家の周りを囲むように設置して作業します。
被害箇所が集中している場合、部分的な足場を設置して工事をすることが可能です。
I様邸は台風の時に3カ所で雨漏りが発生したので、直ちにブルーシートと土のうで応急処置されたそうです。
その後、雨漏りは止まりましたが、いつまでも応急処置のままだと心配だ、とお聞きしました。
応急処置のシートを撤去し、作業開始です。
シートをめくると、軒先やその周辺の瓦が飛散している状態でした。
抜け落ちている瓦の他に割れている瓦やズレている瓦もありました。
被害箇所とその周辺、動いている瓦をめくって葺き直します。
土葺きの屋根は、湿った葺き土の上に瓦を密着させて固定しているのですが、経年で土が乾いて痩せてくると瓦が動く原因になります。
動いている瓦をめくると、葺き土があらわになりました。
土が痩せてほとんどなくなっている箇所もありました。このような状態になっている屋根の上を歩くと「カタカタ」と音がして瓦が動いているのが分かります。
乾燥した土の上に瓦をのせてもまた動いてしまいますので、水とよく練りこんだ葺き土を足して瓦を復旧していきます。
瓦のズレを戻しながら1枚1枚復旧しました。
軒先の瓦は被害に遭いやすいので、最後にシーリングで固定します。
