岸和田市の台風の突風で崩れた降り棟を修復しました 8/3

岸和田市I様邸 台風被害に遭った屋根の修復 

 

岸和田市の屋根修理で今回は降り棟の修復の様子をご紹介します。

I様邸はいぶし瓦で、立派な屋根でしたが台風21号の強風の影響で瓦が飛散する被害に遭いました。被害箇所が屋根全体に点在しているので足場を全周に建てて作業しています。

崩れた降り棟を復旧

被害箇所の中で降り棟の一部が崩れていたので、その周辺の棟を一部解体して積み直します。I様邸は軒先部分の降り棟が崩れていました。

棟とは異なる屋根面がぶつかる頂点部分のことです。

動いている瓦をめくりました

降り棟は軒先方向に向かって降りる棟のことです。

崩れた部分と動いている瓦を仮撤去し、乾燥した葺き土を取り除きました。

鬼瓦と棟巴を固定

降り棟の先には鬼瓦という装飾瓦があります。

先に鬼瓦とその先にある棟巴を固定しました。鬼瓦は重く、落ちると危険なので銅線でしっかりと固定しました。

土をのせてのし瓦を積み上げます

続いてのし瓦を積みます。

葺き土をのせて、四角いのし瓦を屋根面それぞれに積み上げます。

のし瓦は雨水を屋根面に流す役割があるので、下に流れるように勾配を付けました。

冠瓦を積みます

のし瓦を3段積みあげ、一番上に冠瓦を積みます。

のし瓦の段数が多いほど雨水が浸入しにくいと言われていますが、高く積めば積むほど風や地震の影響を受けてしまいます。

銅線で固定

棟を積むときにあらかじめ仕込んでおいた銅線を冠瓦の穴に通してしっかりと固定します。

棟は風や地震の影響を受けやすいのでこのように銅線などで固定されていることがほとんどです。

降り棟復旧完了

降り棟の復旧完了です。

降り棟すべてを積み直すとなると、時間もかかり、費用も増します。ですので、被害に遭った箇所のみを修復する方法で工事させていただきました。もちろん、この後に降り棟全体をシーリングで固定して補強します。

 

前日はこちら(岸和田市の台風被害に遭った軒先瓦の修復) 

 

つづきはこちら(岸和田市の屋根の補修と補強)

 

現地調査はこちら(岸和田市の屋根の現地調査) 

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