岸和田市のカラーベストの屋根を塗装し塗膜で保護しました! 6/17

岸和田市S様邸 全面リフォーム工事・屋根塗装 

 

岸和田市の全面リフォームの外部の工事で屋根塗装の様子をご紹介します。S様邸の屋根はカラーベストという軽量で平型の屋根材を葺いた屋根です。経年で表面の塗膜が傷んでいたことから、高圧洗浄を行うと塗膜がほとんど剥がれました。その後しっかりと乾燥させてから塗装の工程に入りました。カラーベストはセメントと繊維質を主に形成されているので、もともと吸水性があります。表面を塗装することで雨水を弾く防水性を持たせています。そのことから、塗膜が剥がれてくると雨水などの水分を吸収するようになり、カラーベスト自体の劣化を進めてしまいます。屋根を長持ちさせるために下塗り・中塗り・上塗りしてメンテナンスしました。

屋根を塗装します

屋根を高圧洗浄した後、しっかりと乾燥させた様子です。洗浄時に汚れと一緒に古くなった塗膜がほとんど剥がれました。塗膜の劣化がそれほど進んでおらず、密着性が低下していなければ、洗浄してもある程度は屋根面に塗膜が残ります。

通常は、塗装前に屋根の縁切りでタスペーサーを挿入するのですが、S様邸のカラーベストは少し反りが生じており、その影響で挿入したタスペーサーが抜け落ちてしまったのでそのまま塗装しました。

「縁切り」とは、カラーベストの屋根の塗り替え時に、屋根材の隙間が塗料で埋まるのを防ぐために隙間を開ける作業のことです。(隙間が埋まると屋根内部に雨水が溜まり雨漏りすることがあります)

 

板金の緩んだ釘を打ち直します

棟の板金を固定している釘が緩んできていたので、塗装前にきちんと打ち直しました。

棟とは屋根の一番高いところの水平部のことで、そこに被せている板金を棟板金と言います。板金を固定している釘が緩むと強風で板金が飛散する危険性があるので先に処置しました。

板金も一緒に下塗りします

続いて屋根の塗装で下塗りを行いました。

下塗りは一番初めに塗る工程のことで、塗装面を調整する役割があります。

カラーベストの表面の塗膜が剥がれてくると水分を吸い込むようになるので、吸い込みを抑える下塗り材を使用して丁寧に塗装しました。

下地を調整する工程です

屋根全体を下塗りしていきます。

カラーベストの吸い込みを抑えないと、せっかく塗った塗料が吸い込まれて表面を保護するための塗膜に厚みを持たせることができません。

中塗りします

下塗り後、中塗りしていきます。

基本的に中塗りと上塗りには同じ塗料を使用します。この段階で屋根を着色し、美観性を高めていきます。

乾燥後に上塗りします

中塗り完了後の様子です。一見きれいに見えますが、一度塗りでは塗りムラができるので、乾燥後に上塗りして仕上げます。また、中塗りだけでは塗膜に厚みを持たせることができないので、二工程に分けて塗装します。

塗膜を塗り重ねます

中塗り乾燥後、上塗りしました。

性能のいい塗料でも、塗膜が薄いと性能を発揮できません。そのため、塗膜を二重にして厚膜に仕上げる必要があります。

屋根塗装完了

屋根塗装完了です。

塗膜が剥がれて苔が付いていた屋根が塗装で美しくなりました。屋根の塗り替え工事は、このように建物の美観性を高めるだけでなく、雨水から屋根を守り、長持ちさせるために必要です。

下屋も塗装しました

下屋(1階の屋根)も同じ工程で、下塗り・中塗り・上塗りして塗装完了です。

下屋は2階の窓からよく見えるので、きれいになった屋根を見ていただくのが楽しみです。

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