岸和田市で行った瓦屋根の漆喰の復旧工事について 7/12

工事日が決まり、足場の設置からになります。

足場設置日にバラバラの状態でトラックいっぱいに部材を積んで現場に搬入しました。

積んできた来た部材を使う箇所事にまとめ仮に置いていきます。

人が乗ったりする物なので、頑丈な作りで出来ていますがその分重さはあります。

足場の職人は手運びで運び組立していきます。

 

組立の際は下の階の奥から順に組立、1F部を作ってから2Fへ組み立てていきます

 

奥から組み立てる理由として材料を配置するのが組立てからだと困難になるからです。

何もない箇所でも運ぶのは慎重になりますが、足場の職人達は狭い場所でもうまく運び入れて組み立てます。

体力仕事のイメージが強いですが、繊細な事も多数あります。

足場の組立が終わると、次は組み立てた足場にシートを取り付けていくのですが、

一つ一つ手結びでシートを張っていき全ての面にシートを張り完成です。

足場が完成したので、屋根に上り現況の確認を改めて行いました。

大屋根の瓦の浮きは台風の強風によるもので、瓦が浮き、

手前の瓦に乗っかっているようでした。

瓦の下にも水が入っているような状態だったので、ズレを戻し浮いている瓦も元に戻しました。

瓦は規則的に並べて重なり合ってしっかりしていますが、

隙間が空くと瓦は少しの力で外れてしまいますし瓦をつたって中の土が流れ出してしまったりするので屋根の点検も大事です。

台風の時に簡易的に修理してもらった箇所のステンレスの板がコーキングにて取り付けられていたので、カッターでカットし外しました。

下地の土に問題が無かったのとズレが無かった為、新しい瓦を取り付けました。

 

下屋【1Fの屋根】は瓦が干渉し、浮いている状態でしたので、一旦瓦を取り外しました。

少しの突起箇所があったので取り除きます。

突起が小さいので、サンダーで削りました。

瓦を取り付ける際、一枚入れるだけであっても、周りの瓦を少し浮かして取り付けします。

それに伴って瓦のズレなども同時に修正してはめ込みます。

加工もうまく行い浮き無くおさまりました。

 漆喰の復旧の際残っている漆喰を先に撤去します。

撤去しないと、既存の漆喰と瓦の隙間に新しい漆喰が入っていかないのと、既存の漆喰は経年劣化が進んでおり、剥がれやすくなっているので上から充填したとしても、すぐに剥がれてしまう事があるからです。

充填する際は隙間があいているので、

そこに少しずつ入れ、小手を使い中に充填します。

しっかり充填出来てから表面を塗っていきます。

表面も出来るだけ凹凸が無いように小手で仕上げました。

元の隙間もなく仕上がりました。

こちらは鬼瓦の充填の様子になります、職人は丁寧で綺麗に仕上げることができます。

こちらは土がむき出しになっていた箇所です、土がむき出しになってから雨などで土が濡れ、その後日光や風で乾き表面の土が崩れやすくなっている為充填前に表面を削りだします。この作業を怠るとせっかく塗った漆喰も土ごとポロっと剥がれてしまいます。

面に充填する際は一回で大量の漆喰を塗ってしまうと、垂れてしまったりして強度も無くなってしまう為、何回かに分けて塗りこんでいきます。

少し表面が乾いてきたぐらいで塗り重ねるとしっかりと漆喰同士くっついてくれるので繰り返し塗って完成になります。

漆喰を塗ってしっかりとした下棟や鬼瓦に仕上がりました。

漆喰を充填する作業の内容は以上になります。

今回は計8箇所に漆喰を充填しましたので、最後にまとめて紹介させていただきます。上段は充填前で下段は充填後になります。

  

   ↓完成写真です↓

 綺麗に仕上がりました。これで雨風でのトラブルの心配も少しは軽減されました。

工事後には施主さんが『屋根の上がすごい綺麗になった』とご近所の方から言われたようで、喜んでいただけました。毎回そう言ってもらえるようにこれからも努力していこうと改めておもいました。

屋根の漆喰工事をご検討されている方へ

岸和田市で行った漆喰工事

漆喰は瓦を固定したり、隙間を埋めて防水する重要な役割があります。

 

漆喰の剥がれを放置すると、雨漏りの原因になったり、瓦がズレやすくなりますので、定期的なメンテナンスが必要です。

 

漆喰工事をご検討されている方はやまなか工務店にお気軽にご相談くださいね!

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