岸和田市の屋根葺き替えでカラーベスト葺きをご紹介!1/3
岸和田市S様邸で行った屋根葺き替え工事でカラーベスト葺きの様子をご紹介します。
カラーベストはケイミュー株式会社が製造・販売している屋根材のことで[「スレート」とも呼ばれます。
軽量で扱いやすくデザインも豊富なので現在の新築で多く採用されている屋根材です。
S様邸は雨漏りでお困りで、屋根の老朽化が進んでいたので葺き替えることになりました。
前回の現場ブログで屋根の解体からルーフィング敷までの様子をご紹介したので、まずはビフォーアフターからご覧ください(^^)/
S様邸は土を敷いた瓦葺きの屋根で、雨漏りでお困りでした。重い瓦と葺き土を下ろし、軽量なカラーベストに葺き替えます!
瓦と葺き土を下ろして既存の野地板の上に構造用合板の野地板を設置しました。このままでは雨水の影響を受けてしまうので、ルーフィングを敷いて防水していきます。
新しく設置した野地板の上にゴムアスルーフィング(通常のアスファルトルーフィングより耐久性に優れた防水シート)を敷いて屋根安泰を防水しました。この上にカラーベストを葺きます。
屋根を解体する時はクレーン車を横付けしましたが、屋根を葺く時には電動梯子(でんどうはしご・電動で動く荷台が付いたハシゴ)を設置して作業します。カラーベストは厚みが5mm程の板状の屋根材で、陶器瓦よりも軽量ですが、一束にまとめられた状態で荷上げするので結構重いです。職人が手に持って足場を上っての荷上げは大変なので、電動梯子の荷台に乗せて荷上げしていきます。
ケラバ水切りや軒先水切りを取り付けてからカラーベストを葺きます。水切りとは雨水が屋根内部に入るのを防ぐ金物のことです。ケラバとは・・屋根の雨樋が付いていない面の端のこと軒先とは・・屋根の流れの一番低い先端部分のことカラーベストは軒先水切りの上、ケラバ水切りの隙間に差し込んで葺きます。
カラーベストは1枚ずつ釘留めして固定します。釘留めしているので地震の揺れで落下する心配はありませんが、カラーベストが劣化すると台風などの強風で飛ばされることがあるので、劣化を防ぐために定期的な塗装(10年に1度を目安で)が必要です。
カラーベストには規格のサイズがあり、軒先から順番に上に重ね代を取って葺くのですが、屋根の大きさに合わせてサイズを調整しないといけません。カラーベストをカットする専用の工具を使用して、サイズ調整して軒先から棟(屋根の頂点)まで葺きます!
この日は職人3人が作業しました!S様邸は2階建てで、大屋根と下屋を合わせると屋根の面積がとても広く、作業に時間がかかります。屋根工事は天気に左右されるので、早く完了できるように3人で屋根葺き替えの作業を進めました。
貫板(ぬきいた)と棟板金(むねばんきん)を取付けます
軒先から棟までカラーベストを葺いた後、棟に貫板と棟板金を取付けました。棟は屋根面同士の取り合いなので隙間があります。その隙間から雨水が入らないように工夫されているのです。カラーベスト葺きの屋根の場合、棟板金という板金をかぶせています。貫板と言う下地材を屋根面にビス留めした後、棟板金をかぶせて貫板に向かってビス留めして固定しました。棟板金は錆びに強いガルバリウム鋼板を使用しています。
棟の大きさに合わせて棟板金を繋げて固定します。棟板金の継ぎ目から雨水が入らないようにシーリングを充填してきちんと防水しています。また、棟板金を固定する際は抜けにくいビスを使用し、頑丈に取付けています。