貝塚市にてキッチンの排水溝詰まりによる水漏れの為床下浸水調査
こんにちは!
やまなか工務店です(^^)/
キッチンやお風呂、洗面所などの水回りで「なんだか水の流れが悪い」「排水口から変なにおいがする」そんなお困りごとはありませんか?
気付かないうちに排水管が詰まっていたり、床下に水が溜まっているケースも少なくありません。
今回は、そんな水漏れに関する事例を紹介いたします。
キッチンからの水漏れが原因で、床下が浸水していた貝塚市のU様邸での現場調査の様子です。
現場調査に伺いました!!

こちらがご相談があったU様邸です。
「最近、キッチンの排水溝から虫が出てくるし、変なにおいもするので、床下収納を開けてみたら床下に水が溜まっていた。」とご相談をいただきました。
現場を確認させていただき、床下での水漏れの原因を詳しく調査していきます。
床下を開けてみます。

まずはキッチンの床下収納を開けてみると、驚くことに床下には大量の水が!!!
また、湿気と水の影響で床下には虫が大量に発生していました。
このままでは大変なことになりかねません。
水漏れの箇所を確認し早急に修繕する必要がありました。
床下に水がたまって湿気た状態が続くと、チョウバエやシロアリ、ダニ、ゴキブリなどの虫が発生し、繁殖しまいます。

さらに、床下の奥を見ると……水が20~30センチ程溜まっていました。
カメラを入れて床下を撮影すると、キッチンの下だけでなくお家の床下全体に水が広がっていました。
まるで小さな池のようになっており、このままでは家の基礎部分にも悪影響を及ぼします。
床下に溜まった水が外壁にまで漏れ出ていました。

家の外壁を確認すると、巾木(はばき)部分にも水の染みが見られました。
室内だけでなく、家の外側にも影響が出ている状態でした。
このままでは家全体の耐久性に関わるため、早急な対応が必要です。

水漏れが長期間続いていた影響で、キッチンの床の木材も腐食し始めていました。
木材は水を吸うと膨張し、乾燥すると収縮を繰り返します。
その結果、劣化が早まり、床がブヨブヨになったり、最悪の場合抜け落ちる危険もあります。
水漏れ箇所を確認

水漏れしている箇所を確認するため、キッチンのシンクにあった桶に水を溜めて一気に流してみました。
すると……「ジャバジャバジャバ!」という音とともに、水があふれ出しました。

床下の断熱材からも水が滴っていたことから、
床材と断熱材の間でオーバーフローが起きていることがわかりました。
これではカビの発生や悪臭の原因になってしまいます。
外部の排水管も確認しました

詰まっている箇所を探すため、外部排水管の掃除口の蓋を開けると、汚水があふれ出てきました。
外部の排水管を確認すると、塩ビ枡横にある「トラップ」と呼ばれる部分が詰まっていることがわかりました。
このトラップ部分が詰まっていることにより、水が流れず逆流し、床材と断熱材の間でオーバーフローしている状態でした。
試しに掃除口を開けたまま、キッチンで水を流してもオーバーフローは起きませんでした。
オーバーフローしなかった理由は、「空気の流れ(通気)」が確保されたからです。
通常、排水管は密閉されているため、詰まりがあると水が行き場を失い、逆流してしまいます。
しかし、掃除口を開けたことで空気が逃げる道ができ、水がスムーズに流れるようになり、オーバーフローが発生しなくなったのです。
会所枡!?トラップ!?

会所枡とは・・・外部排水管の途中に設置された点検用の設備です。
役割としては、排水の流れをスムーズにする・ゴミや汚れを一時的に溜める・配管が詰まったときに清掃しやすくするといった重要な働きがあります。
外部配管のトラップとは・・・排水の途中にある水たまり部分で、ゴミや油を流れにくくする役割があります
トラップは排水管内の匂いや害虫の侵入を防ぐ役割を持っていますが、油やゴミが溜まりやすい場所でもあります。
定期的な清掃をしないと、今回のように水の流れを妨げる原因になってしまいます。

このつまり詰まりが原因で、水が流れず逆流してオーバーフローの原因になっていたんですね。
キッチンは必ずと言っていいほど毎日使うので、 油脂の蓄積. 食べかす・ゴミの詰まり細かい野菜くず・米粒・コーヒーかすなどが流れ込み、
油と絡まって固まりやすくなります。また石鹸カスや洗剤の残りが油などと混ざるとヌメリになり、配管の壁にへばりつきます。
また、外部配管のトラップは水を溜めることで臭いや害虫の侵入を防ぐ仕組みの為S字やU字の形になっており、
この構造のため、ゴミや油が溜まりやすい部分でもあります。
排水管のつまりはどこのご家庭でも考えられることです。
配管を詰まらせないために①油を直接流さない②排水口ネットを活用する。
③定期的に熱湯を流す④市販のパイプクリーナーを定期的に使うなどご自身で出来る対策もしてみてくださいね。
以上でU様邸の辺場調査は終了です。
次回のブログで、水漏れ修繕工事の様子をお伝えさせていただきます。
