岸和田市 やまなか工務店新事務所の金属屋根の雨漏りの現地調査へ
やまなか工務店です!
岸和田市小松里町にある新事務所の屋根が雨漏りしていたので、弊社スタッフが現地調査に行って来ました。
今回のブログでは雨漏りの現地調査の様子をご紹介いたします!☔🏠
新事務所の屋根の雨漏り調査へ!
金属屋根の1種である「立平葺き屋根」
こちらは「立平葺き屋根」と呼ばれる金属屋根の一種です。
金属屋根は大きく分けて2種類の葺き方があります。
👉軒に対して水平方向に屋根材を葺いていく「横葺き」
👉軒に対して垂直方向に屋根材を葺いていく「縦葺き」 という2種類の葺き方です。
この2つのうち、立平葺きは「縦葺き」になります。
金属屋根は長方形の形をした屋根材なのですが、この縦長の屋根材を棟から軒先まで縦向きに並べて設置していくという葺き方になります。
施工性もメンテナンス性も高く、それでいて雨漏りに強いという非常にコストパフォーマンスに優れた屋根の葺き方といえます。
しかし、全てのものに耐用年数と寿命があるように、屋根も例外ではありません。
屋根の上で起こっているトラブルは普段は気付きにくいものです。だからこそ、こまめな点検とメンテナンスが大切になってきます。
「スレートが割れた」「瓦がずれた」などの小さな問題を何もしないまま放っておくと徐々に大きな問題となっていき、ある日突然雨漏りで室内に雨が流れ込んできたり、屋根材が広範囲にめくれあがってしまったりという被害に遭いかねません。
小さな雨漏りがあっても「まだ大丈夫…」と様子見をし続けていませんか?
お住まいの寿命の7割は屋根で決まるともいわれているので、屋根を健全に保つことはお住まいを長持ちさせることにも繋がります。
不具合が出てからその都度屋根工事を行うよりも、早め早めで定期的にメンテナンスを行った方がトータルでのコストを下げることができ、結果的にお住まいの寿命を長くすることにも繋がります。
屋根葺き替えや屋根カバー工法などの大規模な屋根リフォームは築10年で必要になることはまずありませんが、スレートや金属屋根では塗装の必要性が出てきます。
また、瓦や棟板金を留めている釘やボルトが緩んでいる可能性もあります。
何もなくても、新築から10年が経つタイミングで一度点検を依頼し、
必要な工事・メンテナンスをされることをおすすめします✨
やまなか工務店では点検・お見積もりは無料で承っております。
屋根だけでなく、お住まい全体をチェックし、ご希望やお悩みを伺ったうえで、ご自宅に合ったご提案をさせていただきます。
屋根やお住まいのメンテナンスはやまなか工務店にお任せください(‘◇’)ゞ
屋根材を固定しているボルトが錆びて真っ黒に
新事務所の屋根の雨漏りの現地調査のお話に戻ります🏠☔
金属屋根は固定するためにネジやボルトが打ち込まれているのですが、使用されているネジやボルトの材質によっては、雨漏りの原因になってしまうこともあります。
こちらの写真を見るとボルトが錆びて黒くなっていますね!(>_<)
鉄は非常に錆びやすいので、鉄製のネジやボルトが使用されている場合は雨がネジやボルトの打ち込み部分に入り込み、錆びて金属屋根自体の腐食が進んでしまう可能性が高くなります。
シーリング材が劣化していました
続いて赤丸で囲まれている部分は、屋根材と屋根材のつなぎ目に当たる所なのですが、つなぎ目から雨水が侵入しないようにシーリング材で埋められていることが分かります。
※シーリング材とは・・・
目地や隙間などに充填し、水や空気の侵入を防ぐために用いられるペースト状の材料のことです。
しかし、こちらのシーリング材は劣化しており、雨水がつなぎ目から侵入しやすくなっていました!
こちらの写真のシーリングも先ほど同様、劣化していました。
シーリングは一般的に5年~10年程度が寿命と言われており、こちらの建物は築40年以上とのことだったので、築年数からしてもそろそろシーリングの打ち直しを検討した方が良い時期ですね🤔
屋根の上にどうしてカニのツメが!?😲🦀
鳥がどこかでカニを捕まえて、食べた後にポイッと空から落としていったのでしょうか・・・??🦀🐦
しかし、ツメの大きさから察するに中々大きなカニだったと思われます✨
生きて動いている姿を少し見てみたかったです(´_ゝ`)
床に雨漏りの跡が残っていました
続いては建物内の調査です。
こちらは事務所2階大会議室の床の様子です。
雨漏りの跡が残っているのを発見しました。
雨漏りの跡は中性洗剤を薄めた水で湿らせたタオルや、市販のメラニンスポンジ(激落ちくんなど)で軽くこすってあげると綺麗にすることが可能です。
問題なのはこちらの雨水が「どこから侵入してきたのか」ということです。
雨水の侵入元を探しています
こちらはどこから雨漏りしているのかを探している様子です。
雨漏りの跡が残っていた床の天井辺りを重点的に確認しています。
デッキプレートと吊り金具の結合部分が侵入経路
赤丸で囲まれている部分はデッキプレートに取り付けられている吊り金具です。
デッキプレートとは…
床や天井の基礎材として使われる波形の薄い鋼板のことを指します。
主に鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物でよく見られ、構造強度を高める役割を持っています。
吊り金具とは…
天井や壁から照明器具やパイプ、エアコンのダクトなどを吊るために使用される金具のことを指します。
どうやらこちらの吊り金具が雨水の侵入経路となっている様でした。
金属屋根の劣化しているコーキング部分からデッキプレート内へ雨水が侵入し、デッキプレートと吊り金具の結合部分から建物内へ侵入し、吊り金具を伝って侵入した雨水が床に落ち、雨漏りの跡が付いてしまったのだと思われます。
デッキプレートと吊り金具の結合部分はシーリング材で充填し、経過観察する予定です。
今回の調査で判明したことは、
・金属屋根の屋根材と屋根材の結合部分のシーリング材が劣化し、雨水の侵入を許していたこと
・デッキプレートと吊り金具の結合部分に隙間があり、雨水の侵入経路となっていたこと です。
小さな問題ではありますが問題が大きくなる前に対処することが大切なので、調査で屋根の問題を明らかにすることができてまず一安心です(^-^)
今回判明した問題はシーリング材を充填する修繕工事を行うことで解決できそうです!
次回のブログではそちらの修繕工事の様子をご紹介いたします。
ぜひ見てくださいね~♪