岸和田市で外壁杉板の張替え工事で墨ツボを使用しました。4/27

予定通り作業を進める為には必ず安全であることが重要になる為、梯子を掛ける位置や、作業を進める為のスペース確保がとても大事です。怠ると事故や怪我の元になり、予定通り進まない、怪我をする、何も良い事がありません。逆に用意をきっちりして安全に工事を実施するとスムーズに進み、怪我無く終われる方が工事に関わる皆が笑顔になれます。なので安全確保をします。

安全な足場が確保できたので、次の工程に入ります。まず既存の杉板を外す作業からです。小さいバールで打ち込んでいる釘を1本ずつ抜いて行きます。釘により抜けやすい箇所や、しっかりと打たれて抜けにくい箇所がありました。釘頭が無くなっている物も抜き張替え箇所はすべて取り外しました。

釘を全て抜き、杉板を外しました。

F様邸の外壁は土壁なので、仕上げの杉板を外すと、土が見えます。

 

サッシの下の細かい箇所がとても大変でしたが、張替える箇所は全て釘を取り外しました。

 引きで見ると、元の状態から見ているので寂しくなりますが、新しい杉板が付くと綺麗になるので楽しみです。

 こちらも引きで見ると全く情景が変わりますね。新しい杉板を早くはりたいのですが、その前に、透湿防水シートを張ります。

 透湿防水シートって言われても聞き覚えのない方も多いと思いますので、簡単に説明すると、

水を通さないが、湿気は通す性質をもつシートの事です。主に木造建築物の外壁に使われる物です。

このシートを下地に張り付けていきます。この際に、タッカーと言われる、ホッチキスの大きい物みたいなものを使用し、留めていきました。

 シートを張り付け完了しました。サッシ下はサイズを合わせ切って張ってをしました。これで杉板を張る準備が完了したので、杉板を張っていこうと思います。

新しい杉板を張っていきます。両端が重なるように作られているので1枚目をまっすぐ張らないと全体が歪んでしまう為、1枚目に張る杉板左端は釘で固定して仕上げてしまいます。1枚目に張る杉板の右端はエア釘打ち機でホッチキスの芯のような物で仮止めし、2枚目以降は前の板に重ねて留めていきます。

順に張っていくと、だんだん下地に通っている木材が見えなくなっていきます。適当に釘を打っても下地に固定されていないと意味が無いので、墨ツボを使います。杉板や凹凸のある木材に定規を当てて線を引いても、凹凸によりまっすぐ線がひきにくい為です。墨ツボは、先に画鋲のようなものが付いていて、画鋲にタコ糸が付いており、タコ糸には墨やチョークが染みついています。先端を線の引きたい高さに差し込み、糸を印の付けたい所まで引っ張りピンっと張り、糸の中央を弓を引くように引き離すと糸に染み込んだ墨やチョークが板に付き線を引けます。今回は墨ではなくチョークのものを使用しました。理由は、墨は木材に染み込んで取れなくなってしまうのでずっと線が残ってしまいますがチョークはハケで掃いたりすると取れるからです。

サッシ下や出窓の下も杉板の長さを合わせてカットし、張り付けました。

張替え箇所は完成しました。工事に関わった時の出来上がりは達成感があります。

角度を変えてもう1枚です。張替えが終わりシャキッとした印象になりました。

次回の記事はこちら→真鍮釘の打ち込みと防腐剤の塗り込み工事の内容です。

現地調査はこちら(岸和田市で外壁杉板の現地調査)

 

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