建築基準法の中の「防火に関する規定」についてご紹介します
みなさまこんにちは。やまなか工務店です。
今回は「建築基準法」についてご紹介したいと思います★
建築基準法って聞いたことありますか?
建築基準法とは、建物を計画するときや、建てたりするときに必要となる法律のことです。
誰もが住みやすい住環境を実現するために、必要最低限のルールが定められています。
建築基準法の中には、「住居に関する規定」や「シックハウス対策」「防火に関する規定」など様々な規定があります。
その中でも今回の記事では「防火に関する規定」について詳しく説明させていただきたいと思います(*^^*)
今回は「建築基準法」についてご紹介したいと思います★
建築基準法って聞いたことありますか?
建築基準法とは、建物を計画するときや、建てたりするときに必要となる法律のことです。
誰もが住みやすい住環境を実現するために、必要最低限のルールが定められています。
建築基準法の中には、「住居に関する規定」や「シックハウス対策」「防火に関する規定」など様々な規定があります。
その中でも今回の記事では「防火に関する規定」について詳しく説明させていただきたいと思います(*^^*)
建築基準法✱防火に関する規定とは・・・?
防火に関する規定の中には
「内装制限についての規定」や「延焼のおそれのある部分の仕上げについての規定」などについての規定があります。
「内装制限についての規定」
内装制限とは、建物に火災が発生した場合に延焼の拡大を遅らせたり、
有害な煙やガスの発生を防止して安全に避難できるようにするための規制となっています。
「延焼のおそれのある部分の仕上げについての規定」
延焼のおそれのある部分とは、隣地境界線や道路中心線から
「1階においては3m以下の距離にある建築物の部分」
「2階においては5m以下の距離にある建築物の部分」と定められています。
延焼を最小限にするために、この部分の仕上げには防火性の高い材料を使う必要があります。
「内装制限についての規定」や「延焼のおそれのある部分の仕上げについての規定」などについての規定があります。
「内装制限についての規定」
内装制限とは、建物に火災が発生した場合に延焼の拡大を遅らせたり、
有害な煙やガスの発生を防止して安全に避難できるようにするための規制となっています。
「延焼のおそれのある部分の仕上げについての規定」
延焼のおそれのある部分とは、隣地境界線や道路中心線から
「1階においては3m以下の距離にある建築物の部分」
「2階においては5m以下の距離にある建築物の部分」と定められています。
延焼を最小限にするために、この部分の仕上げには防火性の高い材料を使う必要があります。
どの部分に防火性の高い材料を使わないといけないのか?
内装制限についての規定では、
火気使用室(キッチンのような日常的に火を使うところ)が内装制限の対象となり、
壁と天井を準不燃材料の仕上げとする必要があります。
ただし、建物の※主要構造部を耐火構造とした場合や、
最上階にある火気使用室(2階建ての2階にあるキッチンや平屋建て)の場合は対象外となります。
延焼のおそれがある部分では「窓」や「外壁」、「軒天井」などが対象となります。
※主要構造部とは防火上重要となる「柱」「梁」「壁」「床」「屋根」「階段」などを言います。
火気使用室(キッチンのような日常的に火を使うところ)が内装制限の対象となり、
壁と天井を準不燃材料の仕上げとする必要があります。
ただし、建物の※主要構造部を耐火構造とした場合や、
最上階にある火気使用室(2階建ての2階にあるキッチンや平屋建て)の場合は対象外となります。
延焼のおそれがある部分では「窓」や「外壁」、「軒天井」などが対象となります。
※主要構造部とは防火上重要となる「柱」「梁」「壁」「床」「屋根」「階段」などを言います。
キッチンの壁や天井によく使われている準不燃材料とは・・・?
防火材料には「難燃材料」➡「準不燃材料」➡「不燃材料」の順に性能の位置づけがされています。
※キッチンの壁や天井では、準不燃材料の使用が定められているので、「準不燃材料」と「不燃材料」が使用できるとのことです。
※キッチンの壁や天井では、準不燃材料の使用が定められているので、「準不燃材料」と「不燃材料」が使用できるとのことです。
✱不燃材料:通常の火事で加熱開始後20分間の不燃性能をもつもの
(コンクリートや漆喰、モルタル、石膏ボード(厚み12㎜以上)など)
✱準不燃材料:加熱開始後10分間の不燃性能をもつもの
(石膏ボード(厚み9㎜以上)や、木毛セメント板(厚み15㎜以上)など)
✱難燃材料:加熱開始後5分間の不燃性能をもつもの
(難熱合板(厚み5.5㎜以上)、石膏ボード(厚み7㎜以上)など)
(コンクリートや漆喰、モルタル、石膏ボード(厚み12㎜以上)など)
✱準不燃材料:加熱開始後10分間の不燃性能をもつもの
(石膏ボード(厚み9㎜以上)や、木毛セメント板(厚み15㎜以上)など)
✱難燃材料:加熱開始後5分間の不燃性能をもつもの
(難熱合板(厚み5.5㎜以上)、石膏ボード(厚み7㎜以上)など)
キッチンのような火気使用室での下地には、石膏ボード(厚み15㎜以上)のものが良く使われています。
石膏ボードとは、プラスターボードとも呼ばれており、
焼石膏と水を混合し、板状に成形してその両面から原紙で挟んだボードのことです。
防火性に優れており、下地材として広く使用されています。
このほかにも、表面を見栄え良く仕上げた化粧石膏ボードや、
防水性のあるシージング石膏ボードなど…様々な種類のものがあります。
また、DKやLDKのようにキッチンと他の部屋が一体の空間となっている場合は、
その全体のお部屋が内装制限の対象となります。
ただし、キッチンと他の部屋が、不燃材でできた天井面から50㎝以上の垂れ壁で
仕切られている場合は、他の部屋は内装制限の対象とはなりません。
なので、写真のような対面キッチンの場合は、垂れ壁が無いので、
LDKすべての空間が内装制限の対象となります(*^^*)
石膏ボードとは、プラスターボードとも呼ばれており、
焼石膏と水を混合し、板状に成形してその両面から原紙で挟んだボードのことです。
防火性に優れており、下地材として広く使用されています。
このほかにも、表面を見栄え良く仕上げた化粧石膏ボードや、
防水性のあるシージング石膏ボードなど…様々な種類のものがあります。
また、DKやLDKのようにキッチンと他の部屋が一体の空間となっている場合は、
その全体のお部屋が内装制限の対象となります。
ただし、キッチンと他の部屋が、不燃材でできた天井面から50㎝以上の垂れ壁で
仕切られている場合は、他の部屋は内装制限の対象とはなりません。
なので、写真のような対面キッチンの場合は、垂れ壁が無いので、
LDKすべての空間が内装制限の対象となります(*^^*)
キッチンや吊戸棚を設置する部分には補強下地が必要です
先ほど、火気使用室での壁や天井には準不燃材料を使わないといけないと言いましたが、
キッチンや吊戸棚など重量のあるものを壁に固定する時は、補強下地(木下地)が必要となります。
石膏ボードは防火性に優れてはいるのですが、強度があまりなく、
釘やネジを打ち込んでしまうと、ぼろぼろと穴が崩れてしまいます。
なので、キッチンや吊戸棚のような重量のある物を設置するところには、
石膏ボードでは無く、補強下地(木下地)を設置しています。
キッチンや吊戸棚など重量のあるものを壁に固定する時は、補強下地(木下地)が必要となります。
石膏ボードは防火性に優れてはいるのですが、強度があまりなく、
釘やネジを打ち込んでしまうと、ぼろぼろと穴が崩れてしまいます。
なので、キッチンや吊戸棚のような重量のある物を設置するところには、
石膏ボードでは無く、補強下地(木下地)を設置しています。
火気使用室以外のお部屋では合板で下地を作ることがあります
補強下地の部分以外でも、火気使用室以外のお部屋では、石膏ボード以外に合板で下地を作ることがあります。
壁や天井に強度を必要とする場合や、耐水性が必要な場合には適していますが、施工には注意が必要です(>_<)
壁や天井に強度を必要とする場合や、耐水性が必要な場合には適していますが、施工には注意が必要です(>_<)
壁や天井の下地を合板にした場合の注意点
灰汁が出てクロスが汚れる場合があります
壁や天井の下地を合板にした場合、
使用する合板の種類によっては灰汁(あく)が出やすいものがあります。
灰汁がでると、せっかく綺麗に貼ったクロスが汚れて黄色くなってしまいます(*_*)
灰汁の発生を抑える為に、シーラーと呼ばれる塗料を塗布して、
膜を作った状態にしてからクロスを貼る必要があります。
シーラーは塗布するタイプもあれば、糊やパテに混ぜて使う物もあります。
使用する合板の種類によっては灰汁(あく)が出やすいものがあります。
灰汁がでると、せっかく綺麗に貼ったクロスが汚れて黄色くなってしまいます(*_*)
灰汁の発生を抑える為に、シーラーと呼ばれる塗料を塗布して、
膜を作った状態にしてからクロスを貼る必要があります。
シーラーは塗布するタイプもあれば、糊やパテに混ぜて使う物もあります。
クロスが浮いたり、めくれてしまうこともあります
合板は木材で作られているので、湿気を含むと膨張し、乾燥すると収縮する性質があります。
なので、変形などの狂いが出ないようによく乾燥をさせてから合板を使用するのですが、
梅雨の湿気や夏の温度上昇によって合板が変形し、下地が動いてしまうことがあります。
すると、写真のようにクロスが引っ張られて浮いたり線がでたりすることがあります。
このように灰汁やクロスの浮きを軽減するためにも、
最近ではクロスの下地としては石膏ボード多く使用されているのかもしれませんね。
なので、変形などの狂いが出ないようによく乾燥をさせてから合板を使用するのですが、
梅雨の湿気や夏の温度上昇によって合板が変形し、下地が動いてしまうことがあります。
すると、写真のようにクロスが引っ張られて浮いたり線がでたりすることがあります。
このように灰汁やクロスの浮きを軽減するためにも、
最近ではクロスの下地としては石膏ボード多く使用されているのかもしれませんね。
建築基準法✱延焼のおそれのある部分の仕上げについての規定とは・・・?
最初の方に、延焼を最小限にするために「窓」や「外壁」「軒天井」などでは
防火性の高い材料を使う必要があります。とお伝えさせていただいたのですが、
一体どのような材料が使われているのでしょうか・・・?
外壁の場合は・・・
鉄筋コンクリート造は「耐火構造」、※耐火被覆材料と指定されているALC板の外壁は「準耐火構造」、
木造モルタル外壁は「防火構造」と定められています。
※耐火被覆材料とは耐火性や断熱性に優れた材料のことで、構造部材を覆うもの。
防火性の高い材料を使う必要があります。とお伝えさせていただいたのですが、
一体どのような材料が使われているのでしょうか・・・?
外壁の場合は・・・
鉄筋コンクリート造は「耐火構造」、※耐火被覆材料と指定されているALC板の外壁は「準耐火構造」、
木造モルタル外壁は「防火構造」と定められています。
※耐火被覆材料とは耐火性や断熱性に優れた材料のことで、構造部材を覆うもの。
「耐火構造」「準耐火構造」「防火構造」とは・・・?
建築基準法では建築物の防火性能を下記のように定められています。
「耐火構造」…火災による倒壊や延焼を防止する為の規定の性能をもつ構造。
「準耐火構造」…火災の際の延焼を抑制する為の規定の性能を持つ構造。
「防火構造」…外壁や軒裏に火災の際の延焼を抑制する為の規定の性能をもつ構造。
「耐火構造」…火災による倒壊や延焼を防止する為の規定の性能をもつ構造。
「準耐火構造」…火災の際の延焼を抑制する為の規定の性能を持つ構造。
「防火構造」…外壁や軒裏に火災の際の延焼を抑制する為の規定の性能をもつ構造。
軒天井にはどのような仕上げをしているのか?
軒天井は耐火建築物では規制を受けませんが、建物の外壁や軒裏の延焼を最小限にするために
不燃性と耐水性に優れた「ケイカル板」がよく使われています。(*’▽’)
ケイカル板とは「ケイ酸カルシウム板」のことで、石灰とケイ石を主原料として作られた不燃材料のことです。
このように、建物は火災が発生した時に、安全に避難できるように造られています!
今回ご紹介した内容以外にも、建築基準法には様々なルールが定められています★
きちんとルールを守り、住みやすい建物となるように、やまなか工務店は心がけながら毎日リフォームをしていますので、
リフォームをお考えの方はいつでもご相談くださいね♬
不燃性と耐水性に優れた「ケイカル板」がよく使われています。(*’▽’)
ケイカル板とは「ケイ酸カルシウム板」のことで、石灰とケイ石を主原料として作られた不燃材料のことです。
このように、建物は火災が発生した時に、安全に避難できるように造られています!
今回ご紹介した内容以外にも、建築基準法には様々なルールが定められています★
きちんとルールを守り、住みやすい建物となるように、やまなか工務店は心がけながら毎日リフォームをしていますので、
リフォームをお考えの方はいつでもご相談くださいね♬