岸和田市で6畳の和室の聚楽壁と天井を白いクロス貼りに!

 養生シートを敷き詰めます。

段差にならないように養生シートを繋ぎ合わせます。

下が畳の為、端になる箇所は養生テープをしっかり貼っておきます。

 襖があったので襖をカバーするように、全体にビニール養生を被せます。襖の下もきっちりカバーします。

養生もできたので壁の下地張りから始めていきます。

和室は柱が見えていて、柱と柱の間には、少しへこんで壁があり、聚楽壁【ジュラクカベ】になっています。

             〇  聚楽壁  〇

土壁の1種であり、柱から柱の間に格子状に竹を編み込んだもので下地を作り、そこに土壁を塗っていきます。粗塗り、中塗り、上塗りと三回に分けて塗り重ね完成するのですが、聚楽壁は最後の上塗りの層の事を言います。

 

柱間にベニヤ板を張る為に幅と高さ、を測りベニヤ板をカットしていきます。

幅と高さを測る際に注意が必要で、壁一枚に対して上部と下部で数ミリですがサイズが違ってくることがあります。そのズレ分サイズを合わすために最初は一番大きい長さでカットし徐々に削っては合わせてを繰り返していきます。

次の写真がカンナでの調整です。

カンナを使用し細くなっている箇所少しづつ削り、合わせていきます。削る前にカンナの刃の出具合を確認、調整し削っていきます。

板と板が重なる箇所は必ず面取りという加工をします。

次の図で少し解説を入れます。

 図の通りベニヤ板を張り合わせる際にベニヤ板同士が隣接する箇所をベニヤ板の角を取る事で板の間に溝ができます。この溝がこの後にクロスを貼り仕上げる際の出来栄えが全く変わってきます。

 面取りを行わないでクロスを貼ってしまうとベニヤ板同士の角と角がぶつかって盛り上がってしまいその浮きが丸々クロスに筋が入って仕上がってしまいます。面取りをし、パテにて埋めてしまえば板同士の連結材になってくれるので、クロスを貼って仕上げても線も無く仕上げられます。

 寸法を合わせ一度壁に合わせてみて、合えばベニヤ板の裏にボンドを塗り貼り付けます。

ボンドで貼るだけなら、すぐに浮いてきてしまいますので、

釘打ち機を使い、ピンのような釘をベニヤ板周辺と全体に打っていき押さえつけ、

浮かないように固定します。

 各柱の区切りで張り進めこれだけでも少し雰囲気が変わります。

 全て張り終えました。この上に白いクロスで仕上がれば、綺麗になりそうです。その前に天井の下地張りが残っていますので取り掛かっていきます。

 和室の天井は天井に張っている板自体は薄い物を張っている事が多いのでそのまま薄い板にベニヤ板を張り付けてクロスで仕上げると強度が保てなくなるので、

一度天井板に穴を開け中を確認し、吊木の大きさや、数、野縁の大きさなどを確認して、補強が必要な場合は吊木や野縁を足したりもしますが、今回のお宅はしっかり野縁がありましたのでその木に合わせてベニヤ板をカットし張り付けていきました。

 既存の天井板を下地に固定していきます。この時に墨ツボなどを使い下地がどこに通っているかを印をつけます。張っていく際に見えなくなってしまうからです。

 天井は壁と違いベニヤ板同士が隣接する事が多いので、面取りをきっちりします。一人で張るのが大変なので、一人が支え一人が釘打ち機で釘を打つ方法でやります。安全に工事を終える為に必要な事です。

天井も張り終えると写真のようになります。黄色い点線の箇所がベニヤ板の継ぎ目になります。継ぎ目を交互にする理由として、クロス仕上げの際にクロスに線が浮き上がらないようにする為の工夫です。

今回はいっきに仕上げまで書いていきます。

次は別の日に行ったクロス貼りの様子です。

クロスの職人も丁寧に仕上げてくれています。

クロスの貼り方もまたご紹介できればと思います。

各職人の頑張りもあり無事に完成しました。

柱間にあった緑の聚楽壁が真っ白のクロスになりました。

壁が白くなると、柱が目立って引き締まったようにも見えます。

施主さんも喜んでくれ良い工事になったと思いました。

今後も施主さんにやって良かったと思っていただけるように出来る事を精一杯やっていこうと思います。

 

 

前回はこちら(岸和田市で張り替えたトイレなどのクッションフロアについて)

 

現地調査はこちら(岸和田市のクッションフロア張り替え、和室クロス仕上げの現地調査について)

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